読了メモ

ない、なにも、なにもかも

読書

遠藤周作『沈黙』雑記

苛烈な宗教弾圧の歴史にただ暗然となった。繰り返し自分自身の考えと予想に裏切られながら絶望を深めていく様は、とてもドラマとして上手いと思う。海に飲まれるガルぺの殉教は印象に残る。 しかし小説が何を問いかけているのか推し量れなかった。極限状態で…

中上健次「岬」を読んだ

枯木灘を最初に読み、こちらを後から読んだ。枯木灘の印象が変わったような気がしたが、もうよく覚えていない。田舎と父と性を扱った小説として比較するなら、宮本輝の「螢川」の方が洗練されてて好きかな。 とりあえず、マチズモの話はやめよう。毎日パンツ…

初笙野

笙野頼子『小説神変理層夢経 猫未来託宣本 猫ダンジョン荒神』を読んだ。 が、うまく感想をかけるほどちゃんと読めなかったので何も書けない。無念。 笙野頼子『小説神変理層夢経 猫未来託宣本 猫ダンジョン荒神』 #丸善ジュンク堂に住んでみる2021夏エア開…