読了メモ

ない、なにも、なにもかも

2021-08-28から1日間の記事一覧

遠藤周作『沈黙』雑記

苛烈な宗教弾圧の歴史にただ暗然となった。繰り返し自分自身の考えと予想に裏切られながら絶望を深めていく様は、とてもドラマとして上手いと思う。海に飲まれるガルぺの殉教は印象に残る。 しかし小説が何を問いかけているのか推し量れなかった。極限状態で…